第 5 回

N 響オーチャード定期 & セドリック・ティベルギアン (ピアノ)

外山雄三 セドリック・ティベルギアン

日 時: 2012 年 3 月 20 日 (火・祝) 15:30 開演

会 場: Bunkamura オーチャードホール
http://www.bunkamura.co.jp/access/

プログラム: ベートーヴェン / 交響曲第 8 番ヘ長調作品 93、ラヴェル / ピアノ協奏曲ト長調、ストラヴィンスキー / バレエ組曲「火の鳥」 (1919 年版)

NHK 交響楽団プロフィール: 1926 年に前身の新交響楽団が誕生して以来、日本交響楽団の名称を経て、1951 年に日本放送協会 (NHK) の全面的な支援を受け NHK 交響楽団と改称、現在に至る。ローゼンストック、カラヤン、アンセルメなど世界一流の指揮者を次々と招聘し、日本を代表するオーケストラとしての実力をつけてきた。30 回にわたる外国公演を通じ、国際的にも高く評価されている。

外山雄三 (指揮者) プロフィール: 1952 年、東京芸術大学音楽学部作曲科卒業後、NHK 交響楽団に入団。1958 ~ 59 年にはオーストリアに留学。その後、大阪フィルハーモニー交響楽団では専属指揮者を、京都市交響楽団では常任指揮者を、名古屋フィルハーモニー交響楽団では音楽総監督・常任指揮者を、仙台フィルハーモニー管弦楽団および神奈川フィルハーモニー管弦楽団ではそれぞれ音楽監督を歴任。現在は NHK 交響楽団の正指揮者 (終身職)。 チャイコフスキー・コンクールや聖チェチリア音楽院国際指揮者コンクールなどの審査員も務めている。

セドリック・ティベルギアン プロフィール: パリ国立高等音楽院で、1992 年にわずか 17 歳でプルミエ・プリを受賞。テル・アヴィヴ、ジュネーブなど多くの国際コンクールで入賞し、1998 年には、ロン=ティボー国際コンクールで優勝。以来、パリのサル・プレイエル、ロンドンのウィグモア・ホール、ウィーンのムジークフェライン、アムステルダムのコンセルトヘボウなどに登場。BBC プロムス、ロッケンハウス、ルール・ピアノ・フェスティバルなど、国際的な音楽祭にも数多く出演している。協奏曲のレパートリーは 60 曲以上あり、これまで BBC 響、ハレ管、スイス・ロマンド管、パリ管などの著名なオーケストラと、そしてチョン・ミョンフン、クリストフ・エッシェンバッハ、クルト・マズア、佐渡裕などの世界的指揮者と共演している。

参加方法: イベントが終了したため募集は締め切りました。

イベント後記 (ア・ピアチェーレ主催者より): ティベルギアンさんのラヴェル、とても素晴らしかったです。初春の雪解け水の清冽さを思い起こさせる、どこまでも澄みきった透明なやさしい音。とにかく音がきれいでした。ツボだけは押さえながら、あとはガチャガチャと乱暴に弾き飛ばすタイプのピアニストもいると思いますが、彼は真逆のタイプ。丁寧で、澄んでいて、天上の音楽を思い起こさせるピアニストでした。アンコールもラヴェル (悲しき鳥) でしたが、これまた極上の演奏でした。参加者の中にも、彼の演奏を聴けただけで参加した甲斐があったとおっしゃる方が多数いらっしゃいました。今度は、まったく異なるタイプの曲 (ドイツものとか) を聴いてみたいなぁ。N 響も素晴らしい演奏でした。外山さんの指揮で火の鳥は圧巻でしたよ。日本が世界に誇れる指揮者とオーケストラだと思いました。2 次会はホール近くのイタリアンで、途中席替えをしながら (笑)、楽しく食事会をしました。中国からの方やアメリカからの方もいて、ア・ピアチェーレもだんだん国際的になってきました。ここで、アメリカ人の参加者の方のコメント (原文は英語) を、相方の日本人の方による素晴らしい日本語訳で紹介させてください。
 コンサートに関する主催者の方のコメント (前述) には全面的に賛成です。ラベルの協奏曲はこの時代のジャズのリズムに溢れていますが、ガーシュウィンにとてもよく似ている一方、無調でもあります。悲しき鳥は、ドビュッシーを連想させ、幽玄であり、霧のように霞んでいました。N 響のような世界に誇るオーケストラの音楽を聴くことは、私にとってはめったにない「もてなし」でした。(中略) レストランでは皆さんのような素晴らしい人たちにお会いできて、とても楽しかったです。次の出会いにも期待しています。皆さん、どうもありがとう!
 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。次回は 5 月を予定しています。公演が決まり次第、またこのホームページを通じてお知らせします。