日 時: 2012 年 6 月 30 日 (土) 14:30 開演
会 場: サントリーホール
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/information/access.html
プログラム:
ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ第 14 番「月光」
ショパン / ピアノ・ソナタ第 2 番「葬送」
クライスラー (ラフマニノフ編) / 愛の悲しみ
クライスラー (ラフマニノフ編) / 愛の喜び
リスト / ラ・カンパネラ
ワーグナー (リスト編) / イゾルデの愛の死
リスト / 愛の夢第 3 番
リスト / メフィスト・ワルツ第 1 番
演奏者プロフィール:
1997 年中国福建省の厦門 (アモイ) 生まれ。6 歳でデビュー・リサイタルを開催し、モーツァルトのピアノ・ソナタとショパンのエチュードなどを演奏した。その卓越した才能に注目した上海音楽院から 8 歳にして入学を請われ、同学院 81 年の歴史上、最年少の学生として入学。現在はボストンのニューイングランド音楽院に最年少、かつ全奨学金特待生として入学し研鑚を積んでいる。2006 年にはロンドンのウィグモアホールでリサイタル。翌年にもロンドンを再訪し、ロイヤル・フェスティバルホールにて、チャールズ皇太子臨席のもと、レスリー・ハワード指揮、ショスタコーヴィチ『ピアノ協奏曲第 1 番』を演奏する。2007 年、わずか 10 歳で EMI クラシックスと契約。モーツァルトアルバムやショパンのエチュード全曲集をリリースしている。ニュウニュウ氏の演奏を収めた動画はこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=sFVdl84nuww&feature=relmfu
参加方法: 募集はしめきりました。
イベント後記: 超素晴らしい演奏 ! 14 歳にしてポリーニやアルゲリッチといった巨匠たちに比肩する音楽性! とア・ピアチェーレ主催者の私は大変感動しましたが、2 次会で参加者の方々に感想を求めると、「ビミョ~」との声も。その方によると、あまりにもどの曲も軽々と流れるように弾くし音の線が細いので、ショパンの葬送ソナタではもう少し重厚な太い音を出して欲しかった、とのこと。同じ演奏に接しても人の感じ方はマチマチで面白いと思いました。
アンコールで弾かれたショパンのワルツ 7 番が速すぎる、という方もいました。これは私も同意で、エチュードと勘違いしているかのようなもの凄いスピードでした (まるで中国雑技団のアクロバティックな演技を見ているかのようでした!)。ワルツとしての優雅さや、この曲特有の哀愁や抒情性は感じられませんでした。
とはいえ、ラフマニノフやリストの曲は文句なし (?) に素晴らしかったですし、とても大きな才能であることは確かだと思います。今度は、ヴィルティオジティ (名技性) 勝負ではない演目(モーツァルトやシューベルトのソナタ、晩年のブラームスの小品、あるいはショパンのノクターンなど) を聴いてみたいと思いました。
参加者の皆様、どうもありがとうございました。